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LIVE goes on

主にライブの感想をブログに書いてます。便宜上敬称略で文章は書いております。

二軍とはもう言わせない。乃木坂アンダー有明に立つ。

10月に六本木ブルーシアターで全18回公演行われた

アイドルグループ乃木坂46のアンダーメンバーによる

アンダーライブ2ndシーズンのファイナルが有明コロシアムにて開催された。

 

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800人のブルーシアターから

8,000人の有明コロシアムへ。

 

メンバーはもちろん不安だったはずである。

10倍のキャパシティを埋めるということ。

しかもメディアなどに露出する選抜メンバーではなく

アンダーと言われる彼女たちが。

 

少しアンダーライブについて振り返ってみたいと思う。

今回の有明コロシアムのタイトルにもなっている

六本木のブルーシアターで行われたアンダーライブ2ndシーズンは

全日程熱狂のうちに幕を閉じた。

箱の小ささも相まって妙な一体感。

そして、メンバー一人一人の表情がわかるほどの距離感がそこには存在した。

 

アイドルは一緒に成長することにファンは重きを置いている方は多いはずだ。

それを身をもって体験できたのがこのアンダーライブ2ndシーズンであった。

 

選抜を超える

これが観ている側としては彼女たちにはあったように思える。

元々専用劇場を持たない乃木坂46にライブ力は

若干他のアイドルグループに劣るものを感じてしまうのは

仕方ないのではないかと今年の初めまでは思っていた。

 

冠番組の「乃木坂って、どこ?」にも出演できるメンバーは限られており

なかなか日の目を見ないアンダー。そんな彼女たちに転機が訪れたのは今年の春。

4月に幕張メッセで行われる全国握手会の後にアンダーメンバーだけでライブが行われることが決定したのである。

この前後には中心メンバーの生駒里奈AKB48へ、SKE48松井玲奈乃木坂46

交換留学という形でグループを兼任することになるなど、

グループ全体としても大きな転機を迎えている最中に行われた。

 

このライブは決して満員で行われたものではない。

また、楽天カードとのコラボ企画という招待制で行われたものである。

その後も5月にSHIBUYA O-EASTポートメッセなごやにアンダーライブが行われた。

こちらは8thシングル"気づいたら片想い"に封入されたいる応募券による抽選にて行われた。

このアンダーライブで星野みなみ

 

「いつかアンダーで武道館やりたい!」

 

と述べていたのが強く印象に残っている。

 

ライブはやはりアリーナクラスでやるど派手な演出もいいが

ライヴハウスで行う熱狂もまた気持ちがいいものである。

汗水気にせず声援を送る、拳を上げるということ。

ライブが持つ体で感じる熱さが出てきたのはこのO-EASTの公演からだろう。

少なくとも私はそう思う。

だが、まだまだ熱狂が浸透するには早かった。

6月末から7月にかけて行われたアンダーライブのチケットは余りがあったくらいである。

メンバーが悪いのではないがまだその熱狂は一部にしか浸透していなかった。

 

その流れで開催されたアンダーライブ2ndシーズン。

約2週間の長丁場となる公演だ。

メンバーのやる気は今までとは違ったのである。

上にも述べたように本気でぶつかり合うライブ内容で、評判が口コミですぐ広がり

六本木での千秋楽ではチケットを求める人であふれたほどである。

 

そして、今回。

ファイナル公演として有明コロシアムの舞台が用意された。

ここまでの道のり、1年もないのである。まさに破竹の勢い。

決して大々的なプロモーションによって得た人気ではなく彼女たち自身の努力で得たここまでの道のり。

一人の生き証人として見逃すわけにはいかなかった。

 

しかし、

会場全体には開演前から色とりどりのサイリウムが会場を埋め尽くしていた。

真冬の有明コロシアムには全国からたくさんのファンが集っていたことの証である。

 

影アナで会場のボルテージはどんどんと上がっていく

"Nogizaka Overture"から披露された

一曲目はもちろんアンダラ2ndシーズン不動の最初を飾ってきた

"あの日 僕は咄嗟に嘘をついた"

この曲でのセンターを張る井上小百合

人一倍の努力家として評判の彼女。

自身のパフォーマンスにも決意がにじみ出ていた10月の公演。

そこはアリーナ規模になろうと揺るぎはしない。

 

その後もアンダーライブを盛り上げてきた定番曲が続き

最初のMCで発表された今回の目玉企画。

「全員センター大抽選会」

なんと言うことだ。一人一人スポットライトが当たる企画が行われるとは。

アンダーライブは前列だけで成っているものではない。

全員で作り上げているもの。2ndシーズンの総決算がこの企画のような気もする。

 

"春のメロディー"でセンターを務めた寺田蘭世

彼女は以前から乃木坂のセンターを張りたいと公言してきたメンバーである。

堂々とパフォーマンスをする姿に胸を打たれた。

夢が叶う瞬間とはこのようなことを指すのだろうか。

 

ライブは着々と進んでいく。

やはり、そこは18公演駆け抜けたメンバー。

みなさんの成長が本当に感じられる。

それは六本木で観たからこそ感じることができるのかもしれない。

いや、有明で初めて観たものにもきっとその熱意は伝わっているはずだ。

 

"夏のFree & Easy"でセンターを務めた斎藤飛鳥。

若干恥ずかしがり屋の面がある彼女。

 

「お前ら、声小さいなー!!!」

 

照れながらもSっ気のある煽りで会場は更にヒートアップ。

"音が出ないギター"でセンターを務めた川村真洋

ほんわかした関西弁のしゃべりが特徴で”ろってぃー"の愛称で親しまれる彼女だが

圧倒的な歌唱力、ダンスのキレはグループ内随一。

完成度は他を圧倒していた。

 

そしてクリスマス企画第二弾といわんばかりに行われたのは、

ミュージカル風の寸劇。

ノンストップでライブを行ってきてようやく一息と言ったところである。

 

途中のMCでコントを行うというのは

6~7月に行われたアンダーライブでも行われていた。

その時は5月に行われた

「16人のプリンシパル trois」

における第一部に行われるコントをアレンジして行うというものであった。

 

今回はオリジナルのストーリーで展開。

笑いもあり穏やかなムードのまま、

センター企画はまだまだ続いていく。

後半部も大いに盛り上がりみせた。

 

ひめたんビームでおなじみの中元日芽香

"ロマンスのスタート"でセンターを務めたがアイドルらしい楽曲に、

甘えん坊キャラでありながらもパフォーマンスに手を抜かない彼女にはふさわしい楽曲。

ピンク色のサイリウムが会場内を埋め尽くした。

 

アンダーメンバー最年長の新内眞衣がセンターで披露した"君の名は希望"。

イントロ部で彼女はこのように語った。

 

「21歳で乃木坂46に入り、アイドルとしては遅いデビューなのにこんな私をいつも応援していただきありがとうございます。」

 

彼女の夢みていた景色がそこには広がっていたのかもしれない。

 

本編ラストの曲はメンバーが口節に大切だと述べている

"初恋の人を今でも"

アンダーライブで披露して大きく成長した曲の一つといえる。

駆け抜けたこの時間を噛み締めてるメンバーたちの目には涙が浮かんでいた。

 

アンコールでは

アンダーライブにおいて欠かせない"13日の金曜日"が披露された。

ド定番曲とあり、ファンとの掛け合いもばっちりであった。

 

最後のMCでも涙ぐむメンバーは多数見受けられた。

 

一人一人が本気で向き合って作り上げてきたアンダーライブ2ndシーズン。

10月には結成からグループを支えてきた伊藤寧々の卒業もあり

メンバーにとってもファンにとってもメモリアルである

濃いライブ期間であったことは間違いない。

そんなアンダーライブも今日でファイナルを迎えたのだ。

 

そして最後の曲"乃木坂の詩"

会場全体がパープルのサイリウム一色に。

 

「乃木詩では会場を紫に染めたい!」

と何度も言っていた永島聖羅の夢が叶った瞬間。

この歌の歌詞にある

「正面を見ろ 後ろを向くな」

彼女たちのここまでの道のりでもあり、これからの道のりでもある。

 

曲が終了してメンバーが捌けても会場はWアンコールの声が鳴り止まなかった。

再登場したメンバーは

 

「私たちもすごい楽しくて、もう一曲やりたいんですけど…9時までしか音出せないんです泣

けれども、たくさんの方に来ていただき本当にありがとうございました!」永島聖羅

 

怒濤のアンダーライブを駆け抜けた彼女たちは新たな道へと踏み出したのである。

 

文:Shun