嗚呼、LUNATIC

音楽を中心にいろいろ

LUNATIC TOKYO、覚悟の夜。ここ数年のLUNA SEAと未来へ。

2023年秋に始まった往年の名盤"MOTHER"、"STYLE"のツアーを再現した

"DUAL ARENA TOUR"


そして昨年行われたキャリア最大規模の再現ツアー"ERA TO ERA"


一連の流れのファイナルが東京ドームで行われました。

 

正直言ってここ数年はLUNA SEAの話題に大きく触れるのは苦しいことが多々ありました。

参加すること自体は変わらずに参加していたのですが、、、

全てが終わったので総括としてまとめておきたいと思います。

 


以下はあくまでも個人の体験です。

 

 

1.CROSSツアーから活動休止まで


以前より公表されているRYUICHIの肺腺ガン、そして活動休止に直結した声帯の静脈瘤。

あのスーパーマンRYUICHIが短期間で病に何度も侵されるとは当時思いもよらなかった。

 


最初に大きな異変を感じたのは

コロナ禍が完全に開ける手前に行われていた2021年の

"CROSS THE UNIVERSE"ツアーの神戸公演へ行った時。

 

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その年は3月に延期になっていたさいたまスーパーアリーナ2days公演にも参加していたのですが

久しぶりのライブということもあり、あぁ少しずつだけど日常が帰ってきているなというのが強く嬉しさが先に来ていたのです。

 

 

 

しかし暫くしてタイミング合う神戸公演に訪れ、いつもの楽曲を聴いている時

 


あれ、めちゃくちゃ苦しそうだなRYUICHIと。

今までも体調不良やらで少し苦しそうな場面に遭遇したことはありましたが明らかに声が出しづらそうだぞ、、と。

 


後々公表されるのが上記にも記した静脈瘤で、手術のため暫くは活動休止すると。

 


その後、ツアーファイナルと振替の大阪公演を経て、LUNA SEAは一旦活動休止のタイミングに入りました。

 


圧倒的な歌声で何年も魅了されきたので、心配は心配でしたが

あのRYUICHIなら大丈夫だろうと。

楽観的な自分もその時はいました。

 

 

 

2.復活祭での活動再開、久しぶりの黒服限定GIG

 


そして約半年後の2022年8月

日本武道館2daysを"復活祭"と題して

活動を再開します。

 

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あまりにも早い復活劇に

年一でさいたまやってた時の空白よりも短いじゃないと。

 


しかも、声にかかわる大事な部分だよ?

と不安を抱きつつ

その時の武道館の一曲目はアカペラで"WISH"から始まりました。

 


もちろん、その時は完全な状態ではないですが、歌えるのか

やはり帰ってきたか、RYUICHIと。

 


その日のセットリストは近年の中でも色々な楽曲が散りばめられており

復活祭に相応しい楽曲群。

 


"TWICE"の歌詞

 

声を聞かせて 涙を止めて

 

こんなに歌詞が響いたのは初めてかというくらい。

 


MCでは歌い続けることがリハビリというニュアンスで歌い続けていくと。

 


そして、2日目の終わりに発表されたのが

さいたまスーパーアリーナでの黒服限定GIG。

 


黒服単体の公演は2010年の東京ドーム無料公演以来。

まだまだマスクが必須で声出しも厳禁の状況下でしたが

当然のことながら期待が上がります。

 

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不思議なことにちょうど掠れている声が初期LUNA SEAの歌にピッタリということもあり

鬼気迫るパフォーマンスで

中には音源化されていない

"JUNK"、"KILL ME"、"SEXUAL PERVERTION"まで披露されたということもあって

黒い服で埋まったさいたまスーパーアリーナはカオスな熱気で終え

次回は5月の武蔵野の森総合スポーツプラザでの2daysが発表されました。

 


苦しみもがきながらも着実に一歩ずつ前に進んでるのが伝わってきているのと共に

社会情勢もだんだんとコロナ禍からいつも通りの日常へと舵を切りつつありました。

 

 

 

3.BEST OF LUNA SEA、そして再現ツアーへ

 


そして、2023年5月。

武蔵野の森ライブの日。

初めての会場です。

声出し解禁ということもあり、期待感はあがりつつ、声の状態は大丈夫か。

色々な気持ちを持って会場に向かったのを思い出します。

 

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ですが、この日を境に

LUNA SEAのライブの見方が個人的に少し変わります。

 

 

 

 


明らかに今の歌声じゃない音源が流れてくるぞ…

 

 

 

 

所謂、同期音源というもの。

別に、それを使うことはなんの問題もないのです。


つまりLUNA SEAでいえば、ギターは2人なので別のバッキング音源を流しながらライブする

それこそ、キーボードやストリングス、コーラスの音源を流すというのは一般的なことです。

 


それを否定するわけではないのですが

 


復活祭から、徐々にと期待が上がっている中

自分の中で違和感が拭えなかった。

 


特に、絶唱する時やバラードでの艶のある声に魅了されてきたからこそ。

 

 

完璧なショーを披露しなければならない。

体調も万全はない。

 


様々なプレッシャーがある中での最善策が

併用でのライブということであると思います。

 


口から音源、むしろ音源を超えてくる圧倒的な迫力で魅了してきた彼だからこそ

この選択は非常に苦しいものがあったはずで、私には想像を絶する自分との戦いがあったと思います。

 


正解のないこの状況に暫く私の中でも整理がつく間もなく

秋開催の"DUAL ARENA TOUR"へと突入します。

 


悔しいのか。

否定するべきなのか。

肯定するべきなのか。

待つべきなのか。

声を上げるべきなのか。

 


ただのファンの一端であるのに。

 

 

 

そして、10月Kアリーナ横浜からツアーは始まりました。

 


もちろん、セットリストはあの伝説のツアーの再現ということもあり

内容はゴージャスのそれです。

 


"CIVILIZE"曲入り前のセリフなんて何度ビデオで見返したかわからないですから。

 


また、このツアーからLUNAPICという

ファン参加型の企画が始まりました。

 


ラストの定番"WISH"の曲中に撮影が解禁され、ライブの思い出をSNSに共有してもらおうというもの。

 

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ある意味夢であった、"WISH"の銀テープ発射を自分のカメラで撮影できる時がくるとは思いませんでした。

 


やはり、この光景は何度見ても綺麗ですね。

 


しかし、5月に抱いた歌に対する違和感は自分の中でまだまだ拭えず…

 


好きであるからこそ、曲に対する思いもたくさんのっている。

そして、それを進化、いや深化させてくれるのがライブと思っています。

 


楽しかった、それだけで済ませればいいものを

余計な雑念がよぎってしまう。

 

 

 

そんな中、界隈を揺るがす悲しいニュースが立て続けに起きてしまいます。

 


櫻井敦司、HEATH両氏の訃報です。

 


自分がSNSから暫く離れていたのもこの両氏の訃報が更にきっかけになります。

 


ある程度下書きとしてレポートやらは残しているのですが

そういうのも更新する気もなく

更なる脱力感。

 


これが多感な10代の時だったらもうお先真っ暗で何にも手をつかなかったことでしょう。

少し話はずれてしまいますが、櫻井さんが倒れた日より後の公演チケットは確保していた分、余計に面を喰らってしまいました。

 

 

 

推しは推せるときに推せ

 

 

 

改めて好きなことに対する考え方が

ジェットコースターのように自分の中でぐるぐると駆け巡りました。

いい歳してとかそういうことはもう考えられないくらいに。

 


そして、ツアーファイナルの大阪城ホール公演へ。

 


状況を考えるとかそういうのをやめて

一旦はまず楽しむ。

そのような気持ちで臨みました。

 


もちろん、思うことはありましたが、

それでも、5人がステージに立ってくれることが何よりも幸せであるなと。

 

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信者チックではありますが

何よりも後悔は先に立たない。

 

長い戦いはまだまだ続きます。

 

 

4.最大規模のツアーへ

 


アリーナツアーを完走した後に発表されたのは

まさかの史上最大規模のツアー。

しかも、これまでのキャリアを振り返る

"ERA TO ERA"。

 


生きてくれるだけで幸せだと述べたものの

やはり、もっと見たいからこそ

 


第一は休んでくれ。

 


それが一番強かったのが2024年。

 


そして、ツアーは始まるものの暫くライブの参加からは離れます。

 


SNSは見ても意味がないと思いつつ、現場を離れたら気になってしまうもの。

 


やはり渦巻いているのは賛否両論。

 


誹謗中傷はもってのほかですが

完全復活した!と手放しで絶賛するのもどうか。

それをいうのはある意味本人に悔しい思いをさせているのではと

それをいうために参加するのではなく、

アドレナリン全開で楽しむのがライブなのではないのか、やはり余計なことばかり考えてしまうのか。

 


俯瞰もしつつ、非常に悩ましい時間が過ぎていきました。

 


その後、"SEARCH FOR MY EDEN"の大阪公演へ。

 

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やはり、試行錯誤しながらライブを行っているのは痛感しましたが

 


"Claustrophobia"の絶唱は震えました。

まさに戦っているというのが身に沁みて感じた場面。

 


生で戦っている姿を見れたのが一番の収穫。

投げやりで全てを放り投げているわけではなく。

一歩ずつ進んでいると。

 


百聞は一見にしかずとはまさに。

 


そして、ホールツアーの最終地、神奈川県民ホールでの黒服限定GIG。

 


以前から抱いている気持ちはありつつ

何よりもここ最近のステージよりも

自信を持ってパフォーマンスしている彼がそこに。

 


後ほどの本人インタビューでも触れていますが

発声障害ジストニアを患っており

色々試してきたが、全然いい方向へ向かわなかった。

 


このままステージに立ち続けていいのかと苦悩する場面は毎回あったとのこと。

たまたま、処方してもらった薬が少し効いてきて以前よりも楽に発声できるようになったと。

 


もちろん万全ではないものの、大阪公演の時よりも明らかにテンション感や

空気感がよかったのを感じました。

 


長らく勝手に悩んでいた気持ち

もしかしたら、という希望を持てたのはこの時です。

 

 

 

5.14年ぶりの東京ドーム

 


11月のファイナルから年明けて2025年2月。

一昨日、昨日と

GLAYとの対バンそして

ファイナルと題して東京ドームの2daysが行われました。


気づいたら終幕前よりも長く活動しているんですよね。

自分もあっという間に年を重ねてきてしまいました。

 

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22日に行われたのは25年ぶりの開催となった

"The Millennium Eve 2025"

 

数あるライブの中でも伝説と語り継がれる1999年の対バンライブ。

今回もそれに相応しい、さらにアップグレードした内容で

まさにお祭りでした。

 

先攻はGLAY

久しぶりにライブで観ます。

定刻で始まるの本当にすごいです何度来ても。

当たり前のようで、しかもドームのような超大箱でもできるっていうのは簡単なことじゃなありません。

 

流石の盛り上がりは数年ぶりに観ても変わってなく、むしろ全盛期を常に更新する内容に

GLAYというライブバンドの真骨頂を体験。

 

"WET DREAM"みたいなアルバムの中の1曲でもしっかりとアップデートして会場全体を一曲目から熱くする。

 

代表曲は数えきれないほどある彼らですが

どんな楽曲もキラーチューンに変わってしまう。

 

個人的には対バンライブで"月に祈る"のイントロをTAKUROが弾き始めた時に一気に童心に。

いろんな思い出が蘇ります。

 

今回ならではといってはなんですが

"whodunit"の合間にLUNA SEAの"JESUS"を挟むサプライズ。

会場が一変に空気変わったのはちょっと面白かった。

 

そんな感じであっという間に過ぎていく時間。

 

TERU「10年後もやりたいね!」

 

この発言できっとリーダーは胸がギュッとなりつつ、スケジュールをそこまでに調整するために動き始める姿が目に浮かびます。

 

常に夢を見させてくれるGLAYのラストは"BEAUTIFUL DREAMER"で締め。

 

まさに美しい夢は生きているからこそ見られるもの。

 

 

後攻はLUNA SEA

祈るように登場を待ちつつ、"STORM"で幕開け。

 

ビジョンに映るメンバーの表情から

昨年までの雰囲気とは違うのを確信した瞬間。

 

最近は動き回ることも少なかったRYUICHI

ドームのステージを駆け巡りながら歌う姿

久しぶりに見ました。

 

これは再現と言ってはなんですが

25年前と同じように"SEARCH FOR REASON"で東京ドームを有無を言わさない空気にしたところ。

 

RYUICHI「これがLUNA SEAの深いところ」

 

まさに、こういう世界観を作れるのがLUNA SEAのライブです。

帰ってきたなと思いました。

SEARCHのあとに"I for You"でまさにいい意味での落差があります。

 

そして、サプライズでその流れで披露されたのがGLAYの"SOUL LOVE"。

大合唱も生まれてこれもまた普段とは違ったライブ。

 

開幕前から祈るように見ていたLUNA SEA

本編が終わったら、楽しいじゃんこれじゃんが帰ってきてて嬉しくなりました。

 

そして、アンコールでは夢のセッションバンド。

 

TERU、TAKURO、J、INORAN、TOSHIによるテナシーで"TRUE BLUE"

 

RYUICHISUGIZO、真矢、JIRO、HISASHIによる THE☆BANDで"BELOVED"

のシャッフル披露。

 

豪華な文化祭の雰囲気に高揚感はMAX。

ちょっとダサいバンド名はイベントだからこそ笑いにもなるし。

セッションはほんとにどんなマジックが生まれるかわからないのが最大の魅力ですね。

 

大熱狂のお祭りは全員のWISHで大団円。

参加した人はもう全員楽しかったの一言尽きるはずです。

 

そして、いよいよ覚悟の夜。

 

"LUNATIC TOKYO 2025"

 

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14年ぶりにドーム周りが真っ黒に染まってる景色を見ました。

まさに嗚呼、LUNATIC。

 

刻々と開演が近づくにつれ場内も黒く染め上がっていきます。

 

17時を15分ほど過ぎたあと

花道の真ん中から5人が登場し

覚悟の夜は"LOVELESS"からスタート。

 

ドームの大反響で浴びるSUGIZOのギター。

照明が下から広がっていく景色。

 

これぞ、待ち焦がれていた景色。

 

ここ数年の長いトンネルの出口が見え始めたそんな景色。

 

再びLUNA SEAを観にこの場所に帰ってきたという思いも溢れてきます。

 

"G."や"DESIRE"のようなロックチューンであれ

"RA-SE-N"のような、どっぷりと世界観を構築していくチューンであれ

燻っていた思いなんて吹き飛ばしてくれたそんなステージング。

 

花道の真ん中で絶唱した"VIRGIN MARY"は

まさに魂を揺さぶってくる歌唱。

過去ばかり見るなよと言われているような。

ツアーを参加した人は特に色々思うところがあったと思いますが

私が未来を見えたのは今回この曲でした。

 

ドラムソロもそうベースソロもそう

大箱ならではの観客の歓声もさらに大きくなります。

 

そして、ついに

 

RYUICHI「ERA TO ERA最後のピース」

 

幻の"FAKE"初披露。

LUNA SEAの歴史が大きく動きました。

 

あっという間に過ぎていく時間、何も考えずに。

何も気にしないで音を浴びる、盛り上がる。

 

ラスト"HURT"、"NIGHTMARE"でドーム全体を漆黒の世界へ。

覚悟の夜をまざまざと体験させてくれるステージ。

これが観たかった。

 

そして、アンコールのMCにおいて

 

INORAN「やるとは思わなかった、だけどもっともっとここでやりたい。

本当に噛み締めて、味わって、音楽を食べてます。

ここに連れてきてくれてありがとう

これからもこの5人をよろしくね!」

 

数えたら10回目の東京ドーム。

メンバーの体調不良、仲間の死

色々ありながらも5人が再び立てている現実。

 

SUGIZO「本音を言うとこれが最後のドームと思って数ヶ月過ごしてきた…LUNA SEA最後の瞬間かと。

昨日、今日、確言した。

本当は次に立つ時は、俺たちの誰かがこの世からいなくなる時かと思った、でも新しい夢ができた。

LUNA SEAは今日から新しい扉を開いて未来を作っていきます。」

 

未来は閉じるものではない。

少なくとも、今がまだまだ完全体ではないのは確かかもしれない。

 

でも、覚悟の思いはものすごく伝わってきた

そんなステージング。

参加した人が楽しかったらそれでいい。

そんな当たり前のことに再び気づかせてくれました。

 

大ラスは"FOREVER&EVER"。

 

何処まで翔べるのか 確かめたくて

 

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未来に向けて、どこまでも。

 

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